巫-kannagi- 霊能者かんなぎのよろず相談処

一(はじめ)の祓いの方法と、その代償と優しさ【よろず相談処鑑定メンバー紹介】

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祓い屋、一(はじめ)。

 

 

 

私が一と出会ったのはいつだっただろうか。

正直、最初の頃は、「神社好きのふざけた野郎」という印象だった。

いや、単純に一の言葉の伝え方が下手くそだっただけなのだが、

とにかく、第一印象は「ふざけた野郎」だ。

 

 

それでも、何の縁があってか、少しづつ話をする機会が増え、

気がつけば弟子入りしているというのだから、世の中何があるかなんて霊能者ですら分からない事だらけだ。

ターニングポインターも、自分のご縁については先読みは出来ない事が多いよ。

 

 

 

一の家にいる預かりモノたち

 

一の家には、色々な、神だけでなく、そうだな、とにかく、色々なモノが居る。

それは、知らずにではなくあえてのものであり、それは一の優しさの1つでもあった。

「魑魅魍魎ランド」等と言って笑っているが、それでも、私はその経緯を知らない者に、この言葉は言わせない。

そうだな、文字通り、三発ぐらいは殴らせてもらおうか。

なあに、一が殴るよりは痛くないさ。

一と違って、私は全く鍛えていないもんでね。

 

 

何故、一の家はそのような事になっているのかと言うと、それは一の優しさからでしかなかった。

一は、所謂、「見捨てられたモノ、見捨てられそうだったモノ」にとても慈悲深く、

結果、「行く処がないのであればついて来い」と引き受けてきた結果でしかなかった。

 

 

私はまず、そこで一を見る目を変えた。

私は「祓い」をゴミを捨てるかのように行うのが大嫌いであることは常々発言している。

それと同じ考えを持つ人が存在することになぞ期待すらしていなかった。

それを、誰に教わったでもなく、一がやっていた。

それだけで、一という存在は「ふざけた野郎」から「良いやつではないか」へ変化した。

 

 

「アイツらが、うちで一緒に過ごす間に、少しでも”穢れ”と呼ばれるものから”綺麗”になればいいと思ってね」

 

そう言って一は、少しニヤリと笑った。

 

 

 

一の祓いの方法

 

さて、そんな一の祓いの方法は、依代を使ったものだ。

依代にその対象を移す、それが一のやり方だ。

その後どうするかはそのモノとの交渉になるわけなので、一概には言えないのであるが、

御手洗へ連れて行くか、そのまま一が当面お預かり、大体はどちらかである。

 

 

この”依代に移す手段”が、一にとってなかなかにダメージがあるものであって、

私は最初にそれを見た時に、「いや、それ痛いだろう」と真顔で聞いた。

「痛いけれどもこれしか手段を知らん」そう涼しい顔をして一は言ったが、結局、痛いわけだ。

 

 

 

一の作法は美しい。

いつも、美しいなあ、なんて思いながら見ているのだが、最終的には痛そうだな・・・で終わる。

いまだ、一はこのやり方を変えず、それで救われる人やモノがいるならそれで良い、と言っていた。

 

そんな一がどこを酷使するかっていうと、それは「手」だ。

依代に移す時の作法が、腕と手首にとても負担がかかる動作であることは、

見たことがある方であれば一目瞭然だろうと思う。

 

 

 

忘れないであろう、ある日の一の「手」

 

ある日、一日でそれなりの数の祓いを、一が承る羽目になった事がある。

移動しては祓い、移動しては祓い。

 

同行していた私も別の作業をしており、互いにへとへとであったが、

それでも、一の負担を見ていれば負けるわけにもいかず、

また、私はその最終手段は一に預けているものだから、手出しはせず、口出しもせず、

心の中で代わるか?と考えつつも、やはりそれは一の信念にも関わる事でもあり、

結果黙って見ている事を選んだ。

 

 

「そろそろキツイなあ」

「いや、腕、痛い笑」

 

 

半分冗談で半分本音の会話を一と交わしつつ、移動と祓いを繰り返した。

 

もう腕の限界なんだけど、と言いながらもそれを止めない一と、

作業の限界を越えていて防御がままならず、後で何とかすれば良い、とくらうものをくらっていた私と、

後半は互いに半分はやけくそになっていた。

こういう時は人は、笑うしかないんだ。

 

 

 

「いやあ、もう腕動かんわ」

 

 

朝になって全てが一旦終了した時に、一はそう言っていた。

だろうよ、どんだけ根性あるんだよ。

 

普段、人にハンドルを預ける事が大嫌いな私が、

精神的に限界が来て一にハンドルを預けた。それぐらいハードな一日だった。

腕が動かんという一にハンドルを預けながら何だが、一はもっと限界だったに決まっている。

 

 

解散場所に着いて、ちょっと会話をして、それじゃあ解散するか、となった。

私は、帰路につく気力がなく、運転席に移動したらこのまま少し寝るか、と思っていた。

 

「マジでお疲れ様」「ほんまにお疲れ様や」

 

そうして、一を見送りつつ、運転席に移動しようとした時だった。

 

 

トン、と、背中を押された。

身体が軽くなる。このやり方は一のやり方だ。

なんの挨拶だ、と思い振り返ると、

 

 

「今回は、これが最後の気力」

 

そう言って一がニヤリと笑っていた。

 

 

先程、後で何とかすれば良い、とくらうものをくらっていた私の

くらっていたものを押し出したのは、すでに限界の一の手だった。

 

 

あの手から伝わる一という人物の優しさを、私は一生忘れないと思う。

 

 

 

あれからも私と一は、あれこれ言いながら依頼をこなしている。

そうして、一は、預かったモノ達ともあれこれ言い合いながら今日も暮らしている。

 

 

そんな一という存在を知ってほしくて、私はこの記事を書いた。

一の祓いは、「見捨てられたモノ、見捨てられそうだったモノ」にとても慈悲深く、そして優しい。

 

この記事を書いた人

巫-kannagi-

【 代々続く霊能者家系の鑑定師 / メンタルアドバイザー】

ユタと稲荷双方の家系の混血であり、少々特殊な霊能者です。霊的相談、憑依鑑定、霊視鑑定、除霊、お祓い、オンライン鑑定と、多岐に渡って鑑定を行っております。
国内だけではなく、海外からも依頼を請ける霊能者でもあり、メンターでもあり、すでに9000人を超える鑑定実績があります。
ブログでは辛口で誤解されがちですが、鑑定では「見た目と違った」「腑に落ちた」「癒やされた」「楽しかった」とのお声をいただいております。沢山の鑑定迷子や、パワーストーン迷子の方の助けになればと思い活動しております。
「ただ、事象をお伝えするだけではなく、問題の解決に導く事」
見えない世界を現実離れしたものとせず、現実的視点を大事にし、実生活に落とし込む事を目標とさせていただいております。
活動理念は【霊能者をもっとラフにカジュアルに】

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