【ご相談事例】一年半もの間、並走し続けたお客様が、継続してきた鑑定を卒業した話。
一年半もの間、並走し続けたお客様が、継続してきた鑑定を卒業した話。
この瞬間は、いつも嬉しくてたまらない。
私を、よろず相談処を卒業してくれるお客様が、とても眩しくてたまらない。
最初は、単発での鑑定のご依頼からだった。
初回の鑑定を終えたものの、この方は鑑定ジプシーになってしまうのでは、と、とても不安になった。
怒り・悲しみ、消化しきれない沢山の様々な感情を抱えたまま、どれだけの時間を過ごすのだろうと思うと、
この人のこの感情を受け止めたところで、一時凌ぎでしかないような、そんな無力感もあった。
単純に言えば、望んだ答えは言わなかったので、もう来ないだろうな、と思っていたのだ。
私は当て屋になるつもりもなければ、誰かになにかを強制する事もしたくない。
それに加えて、嘘を言う事もしたくはない。
気持ちに寄り添えないのであれば、私は不要だろう、と常々思っているし、
そういう意味では、祓い等を除けば、「霊能者」」という言葉は似合わない存在だと思っている。
なので、多分その方の期待には応えていない、そう思っていた。
しかし、この方は再度、ここに来てくださった。
しかも結構な頻度で。
まだサイトリニューアル前だったのもあり、メニューをどうしようか、という時期でもあったので、
実は隠れサブスクリプションのお客様としては、この方が第一号になる。
毎回毎回、正規料金を頂くよりも、サブスクリプションとして定期的にお話をする方が良いなと思い、
この方のために始めたメニューとも言える。
今どのような状態なのか?
未来はどうなるのか?
今の自分の感情はどこにあるのだろうか?
そんな話を、ずっとしていた。
最初のうちは、怒り・悲しみ、消化しきれない沢山の様々な感情、
ただひたすらにそれだけだった。
それに囚われる事によって起こる、現実的問題も含め、
その感情は一旦は増幅していった。
増幅しながらも、それを変えたいともがいていた頃が、
きっと一番苦しい時期だったと思う。
でも、私の前でそれを抑え込む必要なんてない。
一旦は、吐き出さないと人は次へ進むのに時間がかかってしまうもんだ。
・・その方が初めて私の前で笑ってくれるまで三ヶ月、いやもっとだったかもしれない。
「初めて笑ってくださいましたね」というと、
「私はそんなにいつも怒っていましたか?」と、また笑った。
それからというもの、日を追うごとに、その感情は変化していった。
そうしてある日、その方は言った。
「怒り、悲しみはまだあるけれども、相手の幸せを願いたい」
いやね、仏かと思ったよ。
なかなか、ここまでの感情に心から到達することは難しいと思う。
本来美しい透明な魂が、黒に染まっていた段階から、脱却を始めた瞬間だった。
尊い瞬間を見せてくれてありがとう。
それから、その方はある神社に時間を作っては参拝し、
自分と、相手の幸せを願い続けるようになった。
「それでも、祈りながら苦しい時もある」そう言いながらも、
それをやめる事はしなかった。
ある意味、とても苦しい修行だったと思う。
それでも、「本当は相手の幸せを願いたくないと思う時もある」と言いながらも、
「でもそれは、自分にとっても良くないから」と、
「苦しい時ほど幸せを願うようにしている」と、
ずっとずっと、感情が行ったり来たりしながらも、その方はそれを続けた。
何度も、途中で怒り・悲しみ、消化しきれない沢山の様々な感情が湧き上がり、
振り出しに戻りかけた事もあった。
でも、その気持を整理しに、ぶつけに、その方はずっとここに来てくれた。
そうして、そこからまた暫く過ぎた頃に、
徐々に不思議な展開が起こり始めた。
その方が、もっと身近で助けたいと願った人たちが、
ウルトラCな出来事で助かる、という事が頻発し始めた。
例えば、「仕事を辞めたい、でも応じてもらえない」と相談してきた人がいて、
その人の為に「良い方向に行きますように」と必死に願うと、
その人がのっぴきならぬ事情が出来て、どうやっても仕事を辞めるしかなくなる、とか
そんな事が一度ではなく、本当に何度も起こった。
「ウルトラCが続くんですけど、私がすごいんじゃなくて神様すごいなって」
「いや、すごいっていうか強引すぎて」
そう言ってその方は笑った。
毎回、新たなウルトラC話を聞いて、二人でゲラゲラ笑った。
そんな事があったもんだから、その方も、
「無意味な祈りではないのかもしれない」という気持ちを持つようになった。
そうなると人は強いものだ。
最終的にその方は、「いつか行けたら」と思っていた場所での仕事が決まった。
「いつかできたら」と思っていた大きな夢も叶った。
「怒り・悲しみ、消化しきれない沢山の様々な感情はまだ完全には消えませんが」
「私は、これからも相手の幸せを願い続けます」
「でも、これからは自分の人生を優先させたいなって」
「だから、もう大丈夫です。いえ、ずっと大丈夫かはわかりませんが、一旦卒業します」
晴れ晴れとした顔と、本来の美しい透明な魂と。
自分を取り戻したのだからもう大丈夫だろう、と私も安堵した。
これからの未来は今までよりずっと輝かしいものとなる。
私の事を、ここの事を忘れてくれるぐらい幸せであり続けられてくれれば、それが一番だ。
この瞬間は、いつも嬉しくてたまらない。
私を、よろず相談処を卒業してくれるお客様が、とても眩しくてたまらない。
※この記事は、お客様の許可を得て掲載をしております。