【鹿児島県】金峯神社(蔵王権現社)【神社仏閣探訪】
今回は、金峯神社(蔵王権現社)
本岳・北岳・東岳からなる標高636.3メートルの金峰山は、古来より神降りの峯と呼ばれており、山全体が御神体として自然崇拝、山岳信仰の対象であった。
神社の入口になる場所には大きな鳥居があり、そこに大きな駐車場もある。
どうも、トレッキングをしに来る方も多いようだった。
祭神は勾大兄広国押武金日天皇(安観閑天皇)
蔵王権現社(ざおうごんげんしゃ)とも呼ばれ、修験道の修行地だったらしい。
このことから、御祭神は金峯山神とも言い伝えられるが、現在では、第33代推古天皇2年に日羅が和州吉野金峰山金剛蔵王を勧請したのが始まりとされているようだ。
また、戦時中には武神として崇められ、出征兵士の武運を祈るお参りが絶えなかったという。
本岳の南側下に岩穴があり、中に「稚児の宮」という祠があり、
これは、釣りで溺れ死んだ子どもをここに祭ると、岩のふちから絶えず水滴が落ちるようになり、その子どもの死を悲しむ母の涙であると言い伝えられているらしい。
(こちらの場所については未確認)
ここに行くにあたり私は日本酒の一升瓶を二本抱えていた。
それは、知り合いの宮司にそうするように言われたからだ。
正直、この神社の入口であろう場所からはもう少し坂道を登らなくてはいけない様子で、
私は出来る限り近くまで車で行きたかった。
しかし、グーグルマップでは、道はここまでだと表示されていたので、
真夏のうだるような暑さの中。私は急坂を一升瓶二本を抱えて登って行った。
道が広く、あまりにも整備されているもので、ずっと心の中で
(実は車で行けるんじゃ)と思いながら歩いた。
そうして神社の入り口に着く。
「あるじゃん、駐車場・・・」
汗だくになり、一人で呟いた。
そこには広場があり、車はまあまあな数停められる状態だった。
晴天ではなかったものの、景色は素晴らしかった。
本殿は、大事にされている様子が伺え、境内もきれいにされていた。
おみくじの自動販売機も設置してあった。
五穀豊穣を司る神として崇められているらしく、天保年間(1831年-1845年)の飢饉の時を起源とする鎌踊りや棒踊りがあり、4月29日のお田植祭は盛大に行われているようだ。
こちらの神社へは、宮司の取次で行ったので、特筆する事はないのだが、
いかにも山岳信仰の名残がある場所であった。