連載「霊能者かんなぎの人生」vol.14 霊能家系に生まれても、異端である
連載「霊能者かんなぎの人生」vol.14 霊能家系に生まれても、異端である
なんとなく、人生を書き綴ろうと思った事に対した理由はない。
ただ、同じような思いをしている人がいるならば、そういう人に届けば良い、そう思った。
恋愛してみてもなんだかしっくりこない。
結婚もなんだかどうにも上手くいかない。
良い男なんてこの世にいないんじゃないか、と思うぐらいの目に遭って、普通なんて程遠い苦労をする事になって、
普通に愛されて普通に幸せになって、普通に人生を送る、しかもなんとなく平穏に。
そんな望みは叶うことはないまま今に至る。
さて、宣言どおり恋愛や結婚話を語ろうと思ったのだが、これが結構記憶を辿るのに苦労した。
人生の重きに「恋愛」がない事が原因だと思うのだが、忌々しいものだから封印しているのもあるのかもしれない。
でも忌々しいかと思うと、全てが悪い事ではないし、
それぞれに学びがあったのだから、そこまで忌々しいかと言うとちょっと分からない。
人生、経験値が高い方が良いと思っているから、それすらも糧にしてきた。
だから、全部を否定することは出来ないのだが、あくまで「事例」として書こうかと思っている。
そうして、前回の事情で福岡に戻る事になった。
そうして、二回目の結婚をして再度離婚することとなった。
この二回目の離婚について書き控えるのは、まだ相手と交流があるからだ。
離婚後は、良い父親だと思う。
まあ、それなりの距離感だから言える事だ。
人が良いんだか悪いんだか分からんが、趣味に生きるかナニに生きるのかは知らんが、
これからも良い距離感で息子に様々追い越されて行くのを見て楽しんでくれ。
お互いの人生をお互いが生きれば良いし、息子の為にだけ色々としてやってくれたらそれで良い。
それよりもそんな二度目の結婚と離婚の前には様々な事があった。
がしかし、もう書くのが面倒なんだ。
一家がヤの人、他国籍の人、宗教二世の人、その他良くわからない人。
いちいち書いていたらどうしようもない。
しかし、自己愛性パーソナリティ障害の人にだけはちょっとだけ言及したい。
知人レベルでも散々に人生を振り回された。
書くと簡単な話になってしまうのだが、あまり深くは書けない。
それは、いつまでもどこで見られているか分からない、
それが妄想ではなく事実である可能性がそれなりにあるからだ。
リベンジポルノなんて当たり前にやるような人種で、
それについて罪悪感もなく、自分が被害者だからなんでもOKだという思考。
それを知っているだけに、深く書くことはできない。
私は、かなりの年数が過ぎた今も、その頃に身の安全の為につけていた日記を
まだ消す事が出来ずにいる。
今思えばとても幼稚な御高説に一日に何時間も付き合わされた。
「公安にマークされている」だの「◯◯に勤めていた自分は優秀だ」だの、
それも今思えばなんだそれ、なのだが、
20代から始まったこの交流関係で、最初はかなりマシだっただけに、
だんだん悪化していく言動をなかなかこちらが受け入れられなかったのかもしれない。
20代のうちは「ちょっと何言っているかわからないです」な言動も、
ある程度の厨二病という解釈で済むまたは面白い人、芸術肌で済む。
しかしそこから悪化の一途を辿っていく言動は、
被害者意識と選民意識とプライドと勘違いに塗れたものだった。
人道的支援をしても、何をしても、明日にはころっと忘れて御高説が始まる。
かと思えば、突然に遠い日の感謝を述べてみたり、
かと思えば、突然に遠い日の怒りを今起きた事のように怒り狂う。
全てのベースが、「記憶を改ざんした上での圧倒的正義と圧倒的優越」がベースなので、
一見話し合いになっているようでなっていない。
何をしても助けても、結局最後は「お前が悪い謝罪しろ」に着地する。
人を追い詰める事を教育だと言い張り、
そうして記憶を改ざんした上での圧倒的正義と圧倒的優越が日常で、
とにかく、話になっているようでなっていないのだ。
小さな疑問が大きな疑問となった頃にはもう遅く、
そうして、私は鬱になって、「死なないと逃げられない」とまで思うようになった。
今になって考えれば、他にも手段は沢山あって、
それでも連日思考停止になるまで御高説と理不尽な謝罪を要求され、
馬鹿だ生き恥だなんだと罵られ続けると、人は簡単にその言葉の呪いにかかる。
その人の知り合いが病気になったことすら、お前が悪い、謝罪しろときたものだから、
普通だったらそこで憤るところなのだが、
呪いにかかった私は謝罪をする筋合いはないという自我はギリギリに保ちながらも、
それでも憤る事ができなかった。
「死ねば開放される」と思いながら生き続け、
そうして、勤務先で誰かに相談してもまともに取り合って貰えず、
八方塞がりの状態で私の病気は治る気配はなかった。
それでも、ギリギリを保っていられたのは、私のメンタルがそれなりに強靭だったからだろう。
鬱とはいえども、鬱にしてはギリギリを保っていたもんだなと思う。
そうして、全てにおいて支配されるようなレベルまで追い詰められても、
最後まで支配されなかった自分のメンタルを褒めてやりたい。
実際、他の人達は同じ目に遭って、いとも簡単に支配に堕ちたのだから。
自己愛性パーソナリティ障害の人にマークされたら逃げるしかない、と言うが、
本当にその通りである。
常識的に、とか話せばわかる、とか、いつか変わるとかわかりあえるとか、
そういった事は一切通用しない。
人としての相手に対する敬意や希望を全て打ち砕く存在であり、逃げるしかないのだ。
記憶を改ざんした上での圧倒的正義と圧倒的優越。
慈愛に満ちた人が救いたいと思い、そうして網にかかる。
本当に無理なので、逃げてほしい。
それしかあなたが救われる道はないのだから。
私のように強靭なメンタルだと自称していてもこれなんだから、
あなたのメンタルだとどうなるかぐらいは想像できると思う。
救おうなんて思うな、逃げろ。
そんな私の人生を語る事に意味があるのかはわからない。
ただ、自分がもし、異端だと思っている人がいれば、
また、これから先の話を通して、苦しい人生を歩んでいる人に「ひとりじゃない」と思って貰えれば、と思い、
不定期ながら人生を語らせていただこうと思う。