【福岡県】神社で摩利支天は珍しいです。摩利支神社【神社仏閣探訪】
今回は、摩利支神社。
ちょっとでも神仏に詳しい人ならば、
「摩利支神社」という名前を聞いただけでちょっと驚くんじゃないな。
摩利支天といえば、仏教の神。
仏教においての守護神である天部の一尊。であり、梵天の子や日天の妃といわれている。
マリーチ(陽炎、威光)といい、捉えたり見ることができないことを陽炎に喩えられてこの名で呼ばれているともいわれ、
勝運の神として戦国武将にも愛された神である。
そのままの名前がついた摩利支神社は、宮司いわくここにもともと摩利支天堂があった事に由来するらしい。
そうして、神仏習合で色々あったときに、近くの天之御中主神が祀られていた神社と一緒になった、という事だ。
もともとここも、摩利支神社という名前も後から変えたもので、もともとは違う名前だった、とも言っていた。
この神社の面白いところは、「摩利支天として」参拝される方と、「天之御中主神として」参拝される方がいる事である。
それぞれの信仰に基づいて、こちらについてはどちらでも良い、という考え方だそうだ。
御創建は朱鳥五年、時の宗像大領の秋恵氏が、
郡の中央の地の東江郷(現在の東郷)に天地創造の神『天之御中主大神』
中世より『葛城一言主神』を奉齊し、
勝運、勇武の神(摩利支天)とされ『摩利支神社』と称するようになったのが始まりとされております。
摩利支神社公式サイトより https://marishi-jinja.jimdofree.com/
摩利支天・天之御中主神・一言主。
私にとっては豪華セットである。
私はここが大好きで、ちょくちょく訪れるのだが、相変わらず昼間の写真は貴重である。
最初にここを知った時には、この神社はなくなってしまうのかと心配していたが、
ここ数年で、とても元気になっていて、御朱印も凝っているし、博多人形師とのコラボ等、
とても明るい雰囲気になり、行く度に何かが増えていたり、綺麗になっていたりする。
これも、宮司はじめ氏子の皆様の努力あってこそのものだろう。
有名所の宗像大社が近いために、つい見逃されがちであるが、
ここは本当に素晴らしい場所だと思っている。
ちなみに、受験シーズンになると、地元の子どもたちは合格祈願にここに行く。
摩利支天の助力をいただけるこの地元の子らは、とてもラッキーだと思っている。
また、ここは小規模な藤棚であるがとても素敵な藤の花が咲く。
氏子さんが毎年、今年の藤の具合を嬉しそうに教えてくれるので、私はそれを楽しみにしている。
ちょっと前に寄ったら、摂社が綺麗になっていた。
少し前に寄ったら今度は鳥居が増えていた。
相変わらず大事にされ続けているようでとても嬉しい。
また、ここの宮司が兼任している楯崎神社の奥院薬師神社の磐座は圧巻である。
この楯崎神社については、また別の記事にしようと思う。
摩利支神社
福岡県宗像市東郷1丁目6−16