【岡山県真庭市】オオサンショウウオを祀る鯢(はんざき)大明神【神社仏閣探訪】
【岡山県真庭市】オオサンショウウオを祀る鯢(はんざき)大明神【神社仏閣探訪】
鯢大明神。
鯰を祀る神社はちょくちょく見かけるが、鯢(はんざき)、つまりオオサンショウウオを祀る神社とは、とずっと気になっていた。
岡山県真庭市の湯原温泉にある、「湯原オオサンショウウオ保護センター」の一角。
駐車場は広々とあるので安心してご参拝いただきたい。
【現地案内板より】
昔、旭川に「龍頭の淵」と呼ばれる深い淵に巨大なハンザキが棲み付いており、これが近くを通る牛や馬、或いは人が近づくと姿を現して尾を使って掻き飲み込んでしまうので、村人は恐れて決して近付こうとはしなかった。この事態を憂いた向湯原村の三井彦四郎という名の若者が、ある年、この大ハンザキを退治しようと腰に紐を結んで短刀を口に咥えると龍頭の淵に飛び込み、見事に大ハンザキを討ち取った。引き上げられた大ハンザキは体長が体長三丈六尺(約10m余り)、胴回りが一丈八尺(5m余り)というとてつもなく巨大だった為、人々は大いに驚くのと同時に、これを見事に退治した彦四郎を大いに褒め称え敬った。しかしそれ以来、毎夜彦四郎に家の戸を叩き泣き叫ぶものが現れ、外に出ても誰もいないという不可解な出来事が続き、暫くすると大ハンザキの祟りによって彦四郎は高熱を出して命を落とし、彼だけではなくその一族も次々に死に絶え、更には村内にも祟りが及ぶようになってしまう。村人たちは大いに恐れ、これ以上の災いが及ばない様にハンザキの霊を鎮める為に国司神社の境内に祠を建てて祀ったのが、このハンザキ大明神だといわれている。
昔、旭川に「龍頭の淵」と呼ばれる深い淵に巨大なハンザキが棲み付いており、これが近くを通る牛や馬、或いは人が近づくと姿を現して尾を使って掻き飲み込んでしまうので、村人は恐れて決して近付こうとはしなかった。この事態を憂いた向湯原村の三井彦四郎という名の若者が、ある年、この大ハンザキを退治しようと腰に紐を結んで短刀を口に咥えると龍頭の淵に飛び込み、見事に大ハンザキを討ち取った。引き上げられた大ハンザキは体長が体長三丈六尺(約10m余り)、胴回りが一丈八尺(5m余り)というとてつもなく巨大だった為、人々は大いに驚くのと同時に、これを見事に退治した彦四郎を大いに褒め称え敬った。しかしそれ以来、毎夜彦四郎に家の戸を叩き泣き叫ぶものが現れ、外に出ても誰もいないという不可解な出来事が続き、暫くすると大ハンザキの祟りによって彦四郎は高熱を出して命を落とし、彼だけではなくその一族も次々に死に絶え、更には村内にも祟りが及ぶようになってしまう。村人たちは大いに恐れ、これ以上の災いが及ばない様にハンザキの霊を鎮める為に国司神社の境内に祠を建てて祀ったのが、このハンザキ大明神だといわれている。
ここに記載される国司神社はもう存在しないようで、他の神社と一緒になってしまったようだ。

大蛇が悪さをしたり、蛇だったり、鬼だったり、様々な土地に、様々な化け物や妖怪退治伝説があるが、オオサンショウウオは本当に見たことがない。


でも、はんざき大明神の祠を見るに、そんなに悪さをしたようには感じられない、なんとものほほんとした雰囲気であった。
毎年8/8にははんざき祭りが行われ、山車も出るようだが、その山車もオオサンショウウオが乗っていてなんだかかわいい。
本当に祟り神なのか、と思うのだが、でもはんざきの由来は「半分に裂いても生きている」というぐらいだし、
怒ったらめちゃくちゃ強いんだろうな、はんざき。
しかも湯原温泉を流れる川では、オオサンショウウオがまだ捕獲できるとの事。
もちろん獲ったら駄目なんだけどね、特別天然記念物だし。
ちなみにはんざきセンターには、このはんざき大明神に願掛けをする「願箸」という割り箸が売られている。
祠周りには、たくさんの割り箸がお供えしてあった。
はんざきの、半分に裂いても生き残る生命力にあやかるものだろう。
割り箸は二個セットになっているので、片方はお供えし、片方は持って帰ると良いらしい。
この割り箸が欲しくて探していたのだが、実は後からはんざきセンターで購入出来ると知り、
泣く泣く何も出来ずに帰ってきてしまった。
次行ったら必ず割り箸をゲットしたい。

湯原温泉ははんざき推し。
ちょっとクッションとかあれば欲しいなと思ってしまう。
すぐ近くには、このはんざきを退治したという三井彦四郎のお墓もある。
案内板もなく、ひっそりと道沿いにあるのだけれども、
はんざきセンターから歩いてすぐなので、せっかくだから立ち寄って欲しいと思う。
