夢の中の「昆ふ虫の災い」【霊能者の見るセカイ】
大祓詞に出てくる「天津罪・国津罪」
その中の「国津罪」の中に「昆中(昆ふ虫)の災い」という言葉が出てくる。そのまま、地を這う虫がもたらす災難を示すのであるが、能力者はこういう事象が現実に起こった場合には、何かしらのメッセージとして捉える事が多い。
という前置きだが、今回は夢の話だ。
私の夢の中に、大量の虫が登場した。蛇やらなんやらもう訳が分からないぐらいに「虫」
蜘蛛以外の虫が大嫌いである現実の私であれば、もうその辺に上れる所があればそれが例え数センチの場所であっても、縋る思いで上ろうとするレベルである。
(どうでも良いが蜘蛛は益虫だ。あと昆虫ではない。)
際限なく湧いてくる虫。どうしてそんな場所に居るのかはさっぱり分からない。ただ、夢の中ではあるが、強烈に感じる「敵意」
「敵意」に敏感な私は、夢の中でもやはり敏感だった。
私は大量の虫に囲まれたまま、「つまりこれは昆ふ虫の災いか」と冷静に考えていた。しかもこれは、「今良くない状態にあるから気を付けてね!」というメッセージ的な夢ではなく、敵意を感じるという事は攻撃だ、と判断した。
「なるほど、昆ふ虫の災い。ならば食ってしまえば良い」
我ながら恐ろしく冷静に、虫を一匹、また一匹、口に放りこみ、食った。
バキバキとかガリガリとかぐちゃっとしたものとか、様々な食感を全て覚えている。しかし、私は食い続けた。無表情で、無感情で、食い続けた。
だいたい食い終えた所で目が覚めた。うーん、「昆ふ虫の災い」の夢か。気になったので知り合いの能力者に連絡をしてみた。
「え、それって昆ふ虫の災いじゃないですか!」
やはり相手も同じ事を言った。それって良くないんじゃ・・・というリアクションだ。
「うん、で、食った。」
「え?食った・・・?」
「なんか、挑むならば食ってやるみたいな気分になって、食った。」
「食った・・・なら・・・凌駕したという事で災いは回避されたかと・・・(苦笑)・・・いや、寝ている間も気が強いっすねぇ・・・(苦笑)」
完全に失笑気味だった。”コイツどこまで気が強いんだよ引くわ”という心の声が駄々洩れだった。
私の弟子は、「いやああああ!虫食べたの!?いやああああ!」とゲテモノを見るような目でこちらを見ながら叫んだ。
昆ふ虫の災いというワードの説明をしたが、それは耳に入らなかったようだ。叫んでいる暇があったら大祓詞の一つぐらい勉強しろ。
最近は昆虫食なるものが結構知られてきていて、自動販売機で買える所もある。栄養価も高く、環境負荷も少ない。そしていずれ訪れるであろう食糧難の時代に備えて注目されているようだ。
そういえば子どもの頃にイナゴの佃煮を食わされたことがあるが、あれは特に問題なく食べる事が出来た。あれはカリカリに揚がった味の付いた海老の尻尾だ。
しかし、私が夢の中で食ったのは「生きたまま」である。出来れば次からは、夢の中でも揚げるなりなんなり、何かしらの調理をしたものでお願いしたいところだ。