【霊視鑑定ご相談事例】霊界三河屋業務。あの世からのご要望を承っております。「花の要望」
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霊界三河屋業務
うちにはよく亡くなられた方が来る。
何かしらの要望があって来るので、この事を私は「霊界三河屋業務」と呼んでいる。
ちなみにこの三河屋に来る皆様は玄関からは来ない。何故かベランダからやってくる。
うちのベランダは、霊界においての勝手口なのか。
「すみませんが」
今日も勝手口から来客だ。
今回はA氏の祖父が来訪
「A氏に伝えてくれませんかね」
和装の品の良いおじい様が現れた。この方はA氏の祖父にあたる方だ。
「あれ、お久しぶりです。どうされましたか」
「凄くゴージャスな花を毎回飾ってくれるんだけど、私はあの花が苦手でね。シンプルな和の花が良いって伝えてくれないかな」
「承りました」
早速A氏に電話した。
「なんか今の花いやなんだって」
「え、そうなの?うーん、夏だし向日葵とかにしようかな。向日葵いいよね、日本の夏って感じで!!」
A氏の祖父、無言。そうじゃないオーラを醸し出して無言。
「えーとね、向日葵は嫌いだって」
「そうなの?」
電話の向こうで誰かと話している声がする。
「今聞いたら、生前から向日葵嫌いだったらしいわ。」
「そうなんだ。なんかいっそ野に生えている花でも良いから和の花が良いって言っているから、今度行くとき何となく上手い事宜しくね」
「了解」
そうして、安堵の表情で消えた
A氏の祖父は、向日葵が回避されて安堵の表情で消えた。
(そんなに供えてもらう花って気になるかなあ)
(まあ、私もこだわりが強い方だから、あの世からアレコレ言うかもしれないなあ。)
そんな事をぼんやり考えた。
来訪者はいつも突然だ。
その時の私は、誰も居ないのを良い事に、作業デスクの上に足を投げ出して紫煙をくゆらせて居た。
いや、大体がそういう人様に見られたくない状態の時にやってくる。
彼らは私の恰好は目に入らないのか、違う所を見ているのか、その状態でもお構いなしなようで、そこについて突っ込まれた事はない。
私にとって日常の一つである三河屋業務。
家に人を上げる事が大嫌いな私だが、これについてはどうやら別の話のようだ。