「陶器の人形の目」常に見られているって怖い。人形の目を使って遠隔霊視ができる人の助言。【霊能者が見るセカイ】
目次
それは一本の電話から始まった
「オカルトだったわ」発言のお祓い専門の能力者さんから電話が掛かってきた。
「あのさ、家に陶器の人形ない?」
「うーん、そういや、陶器の天使の人形なら・・・」
「それ、すぐに目をガムテープで塞いで捨てろ!!!」
「えっ」
唐突すぎて何がなんだか分からないので、とりあえず分かったからその前に理由を説明してくれとお願いした。
まず、話が逸れるが、人形の目を使って遠隔霊視ができる人がいた。
件のお祓い専門の能力者さんはその人と話す機会があったらしい。
この人曰く、ターゲットの家にある人形に意識だけを飛ばす事で、そのターゲットの家の中が、その人形視点で全て見えるそうだ。
何と恐ろしい能力者だ・・・。
私がこうやって記事を書いているのも見られてしまうなんて。そうしてあんな事やこんな事もバレてしまうなんて。
どんな攻撃よりも恐ろしいではないか。その事実は私を戦慄させた。
その透視の能力者の人曰く
そうして、その人が言うには、「陶器」というものはとても入りやすいらしい。
もともとが土だから馴染みやすいのか、とにかく入りやすいらしいのだ。
「ただ・・・」
その遠隔霊視の人が言うには、
「入りやすいのは私に限った事ではないので、つまり簡単に言えば、”なんでも”入りやすいとも言える」
”なんでも”、それは他の同じような能力者だけではなく、”なんでも”であるらしい。それは神かもしれないし、もっと低俗なモノかもしれない。
という事だった。そうして、その人は話を続けた。
「今まで依頼されて遠隔霊視してきたけれども、たくさんあったよ、良くないモノが入り込んだ陶器のモノ。先客がいると私は入れないんで、それが人形だったら私は他の人形を探して入るんだけれども」
「低俗なモノが入り込んで家中を見渡しているなんて珍しくなかったし」
「生霊も結構入ってたね。本人にぴったり張り付いているのだけが生霊じゃないみたい。陶器の人形に入って、その目で相手をずっと見ている」
「まあ、こんな感じ。ただ、能力者として警告しておくなら、他の能力者に易々と攻撃されたくなかったら、家の中に陶器の人形は置かない事だね。特に天使の形をした人形は危険だから気を付けてねー(笑)」
という事を言われたそうだ。
能力者さんの家にも天使の人形があったので、どうしたら良いか聞いたらしい。すると、
「目を塞がないと、どこに捨てたってまた帰ってくるよ。その人形を使っているのが本物の能力者だったらね」
「だから、まずは目を塞いで、それから海に流すとか埋めるとかなんとかしてきて。じゃあ頑張って♪」
と言われたそうだ。
それで慌てて私にも連絡をくれたらしい。頑張ってって。
キラキラしたスピリチュアル系の仲間になりたかった過去の残骸がうちにもあった
「えっマジ怖い」
私は元来、天使の人形なぞ買うキャラではない。
そもそも、そういうキラキラしたものが合う訳もない。わかりきった事だ。
それなのに過去の私は、
ちょっとキラキラしたスピリチュアル系に憧れて、うっかり天使の置物を集めたり、うっかりアロマキャンドルを灯してみたり、まあ、色々とキラキラしてみたくてうっかりしていた時期があった。
何が怖いって、何よりも家の中の自分は絶対に見られたくない。親ですら家に上げないような性格なんだ。
「マジ怖い」
直接攻撃には絶対折れないメンタルの私であるが、私のプライバシーに踏み込まれるのは何より怖いのだ。
私は言葉通りに本気で震えが止まらなくなり、動揺しまくった。
速効で天使の置物をかき集めて、すべてガムテープでぐるぐる巻きにして、すぐに陶器を回収している場所へ持っていった。
海だと水でガムテープが剥がれるのが怖かったし、山は基本的に誰かの土地だし、公園に埋めるのも怪しくて無理だったからだ。
「捨てて来たよ」
「そうかそうか、一安心だね」
「・・・誰かにあんな事もこんな事も見られてたのかなあ・・・マジ怖い・・・」
「問題はそこじゃねえだろ」
「いや、それしかないだろう、マジ怖い」
「いや、そこじゃないから」
能力者さんに死ぬほど呆れられて、同時に私の”キラキラしてみよう計画”の残骸ともお別れすることとなった。
ちなみにその後もうちの稲荷の神棚には、相変わらず陶器のお狐さんが10体ほどいる。
怖くないのかって?そうだな、それはそれ、これはこれ、だよ。