【鹿児島県】千本楠で有名な大汝牟遅神社【神社仏閣探訪】
今回は鹿児島県の千本楠で有名な「大汝牟遅神社」探訪
ここはとある宮司に「行ってみて」と言われて行った場所だ。
創建は不明。
ニニギノミコトが霧島に降臨した後、しばらく滞在したと言われる場所である。
古事記にある貝のモニュメントもあり、元旦になれば吹上浜の砂を盛った貝をお供えするらしい。
ここの宮司さんはとても親切で親しみやすい方だった。
突然「あなた霊能者さん?」と声を掛けられてひるんだのだが、
なんでも「霊能者が沢山くる」場所らしく、私に偏見を持たずに話をしてくれたのがとても嬉しかった。
南九州独特のイントネーションと方言が、とても心地よい。
この辺りの方言は、とても優しい。
なんだか霊能者というものにとても明るい方で、
普段私が疑問に思い、言い続けて来たことと同じ話をし始めた時に、私はこの方が大好きになった。
もしかして、霊感がある方なのかと思ったが、それは否定されてしまった。
本当にそうかなあ、と思うのだが。
「低級霊ほどよく喋る。そういうのと繋がっちゃった霊能者はよく当たるようになる」
「それで有名になるけど、結局繋がるものが間違っているから後々よろしくない」
「本当の神ってそんなに喋らない。先回りしてやたらとアドバイスをしてくれるような親切なものではなく、まずは見守るはず」
「乗り越えられる試練だって与える。それは成長の為、心願成就の為だから」
「厳しくて優しい、それが神なんじゃないのって思う」
「でも、人間らしいところもあるよね、それがまた面白い」
お忙しいであろうに、とても長い時間、お話をしてくださった。
沢山の歴史や興味深い話を聞くことができた。
「あなた霊能者さんなら分かるでしょう、何か言ってなかった?」と聞かれたので
「本来厳しい神ですがとても温かい言葉をいただきました」と答えたら
「それはそれは。よう来た、よう来た、って喜んでくれてるよ」
とニコニコしながら仰ってくださったのもとても印象的だった。
最初、私は「テレビの撮影で有名になった」という千本楠に寄るつもりはなかった。
境内にあった楠で満足していたし、「有名パワースポット」というものに興味がなかったからだ。
しかしその宮司さんが、「せっかく来たのだから寄っていきなさい」と仰ってくださったので、
参道を戻り、千本楠に寄ってみた。
千本楠は、良い意味で期待を裏切った。
いるじゃん、沢山の龍が。
とても大事にされているのだろう。
心地よさそうに、沢山の龍が舞っていた。
教えていただかなければ体験できなかった事のお礼をと、再度本殿まで戻った。
その際に、ご挨拶にとお供えしたお酒を「持って帰りなさい、持って帰って神様の気を分けていただきなさい」と言われた。
お酒が飲めないのと、今回は初見なのもあり、次回そうさせていただきます。と答えると、
宮司さんは嬉しそうに「そういう気持ちをちゃんと持っているなら、神様だって良い方向に導いてくださるよ」と仰った。
帰るのが名残惜しく、境内をウロウロとしていたら、奥様らしき方が色々とまた教えてくださった。
ここは本当に温かい場所だ。
帰宅してから、「行ってみて」と言った宮司に連絡をした。
「そうかそうか、行ったか。良かったでしょう」と、その宮司もまた嬉しそうにしていた。
「調べてみたけど、そこの近辺のランチが美味しそうだった。行ってみましたか?」と聞かれたが
生憎、グルメにあまり興味がない私は完全にスルーしていた。
「美味しそうだったんだけどね」と何故か宮司が残念そうにしていたのが可笑しかった。
実際、ランチも美味しそうだったし、何よりも心地良い場所である。
また行きたいと思う場所の1つだ。
御祭神:大己貴神 仲哀天皇 神功皇后 応神天皇 仁徳天皇 玉依姫命 ほか2柱を祀る。
鹿児島県日置市吹上町中原2263